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新潟県 胎内市

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更新日:2024年6月6日

ツキノワグマによる人身被害を防ぐために

クマ出没警戒注意報に関する情報

令和6年度

5月31日・新潟県が『クマ出没警戒注意報』を発表しました

県は、今年度初めてのクマの人身被害が発生したことから、5月31日付けで『クマ出没警戒注意報』を発表し、5月31日から2か月間を『クマ出没警戒注意報』として県民の皆様へ警戒を呼び掛け、注意喚起することとしました。

 
本市においても出没件数の増加が予想されますので、十分に警戒してください。

 

クマに注意してください!

クマ出没注意


市内ではツキノワグマの目撃情報が相次いでいます

近年、市内ではツキノワグマの目撃情報が相次いでいます。
ツキノワグマは本来、人の目を避けて暮らす動物ですが、人とツキノワグマとの間にはトラブルが多発しています。
人とツキノワグマが折り合いをつけて生活をするため、私たちに何ができるでしょうか。

ツキノワグマはこんな動物

日本国内には、ヒグマとツキノワグマの2種類のクマが生息しています。
ヒグマは、主に北海道に、ツキノワグマは本州と四国の山間部に生息しています。

ツキノワグマは、さまざまな食べ物を求め、広い範囲を移動して生活しています。
好奇心も旺盛で、これまでに食べたことのないものでも口に入れてみます。
そして、一度覚えた餌の味と場所を記憶し、翌年も訪れます。

ツキノワグマは、視力が弱く、聴力と嗅覚に頼って行動します。
嗅覚に関しては犬の7~8倍優れていて、餌の匂いや外敵の匂いをかぎ分けて生活しています。

クマ22クマ1

ツキノワグマの1年

ツキノワグマは冬眠するために、秋に大量の栄養を蓄える必要があります。ブナの実やどんぐり、クルミなどの堅果類や柿やブドウといった果実を食べますが、シカやイノシシの死骸があれば肉も食べます。

11月下旬頃から冬眠期に入り、3月~5月頃まで冬眠しています。

冬眠から目覚めると野山で活動を始め、山菜や木の実などの植物を探して食べます。
冬眠をあけた5月中旬頃から繁殖期に入るため、オスはメスを求めて活発に動くようになり、普段ツキノワグマが生息しない地域にも出没することがあります。

繁殖期と同時期に若いクマが母グマから離れ大きく移動します。
このころに若いクマの出没が増加します。

クマ4

ツキノワグマの目撃情報

クマが目撃された場所を見てみると、河川沿いに集中していることが分かります。
また、山のブナ等が不作となりクマの餌が不足すると、餌を求めて人里に多く出没します。
なお、10月~12月の冬眠前は、人身被害の発生が多くなるため、特に注意が必要です。

 

(胎内市内)年度別クマ目撃情報
令和6年度 4件
(6月5日時点)
令和5年度 16件
令和4年度 21件
令和3年度 34件
令和2年度 119件
令和元年度 26件

人とクマとのすみ分けを図るために

人身事故は、ツキノワグマの生息地で発生するものと、人間の生活域で発生するものがあります。
それぞれの状況にあった対策や取り組みを行うことが必要です。

クマ5

クマの生息地で事故に遭わないために

クマもできるだけトラブルを避けたいと考えているので、私たちも十分注意して行動しなければなりません。

クマと出会わないために
  1. 山に入るときは鈴などの音の出るものを身につけ、クマに自分の存在を知らせる
  2. 単独での行動や早朝夕方を避けて行動する
  3. 目撃・出没情報のあったところには近づかない
  4. クマの糞・食痕・爪痕などの痕跡があった場合は、付近に生息している可能性があるため近づかない

人間の生活域で被害に遭わないために

クマは広い行動権を持ち、鋭い嗅覚を持っているため、柿や栗などの放置果樹を除去しないと、クマを人里へ誘引してしまいます。また、手入れのされていない林野、耕作放棄地等の藪刈りも効果的な対策です。

これらの対策は、市が行う対策と合わせて、地域、集落・個人が取り組むことが重要です。

クマ6

県内のクマの出没原因(令和2年度)

クマに出会ってしまったら、まず落ち着きましょう!
遠くにクマがいることに気がついたとき
  1. 落ち着いてその場から離れましょう。
  2. クマを驚かすので、大声を出したり、走って逃げるのはやめましょう。
近くにクマがいることに気がついたとき
  1. 落ち着いてゆっくりとその場から離れましょう。
  2. クマに背を向けずに、クマを見ながら、ゆっくりと落ち着いて後退しましょう。
すぐ近くで出会ったとき
  1. 慌てた人の急な動作で驚いて、攻撃してくることがあるので、冷静に、慌てず、クマが立ち去ってからその場を離れましょう。
  2. クマは引っ掻きや噛みつきで、一撃を与えてその隙に逃げる場合が多いので、突発的に襲われたら、両腕で顔や頭をガードして、大けがを避けましょう。

子グマを見かけた場合

近くに必ず母グマがいます。
母グマは子グマを守るために特に攻撃的になりやすくなっているので、注意が必要です。

市のクマ対策

  • 防災行政無線や防災アプリで市民向けクマに対する注意情報をお知らせしています。
    >>「防災アプリ」について(総務課・防災対策係)
  • クマの出没時には、現地に向かい警察と協力してパトロールを行い、状況により猟友会に依頼して、罠を設置するなど安全確保に努めています。
  • 民家付近などに出没し、人身に被害を及ぼす恐れのあるクマは、猟友会と協力して捕獲します。
    クマは県が策定する鳥獣保護管理計画により、頭数の安定維持を図ることを定めており、むやみに捕獲することはできません。
  • クマを寄せ付けないように、クマの通りそうな山沿いの地点に、タイマーでラジオを鳴らす試みを行っています。
  • クマの出没が危惧される集落の区長等を対象に、知識を深めていただく研修会などを開催しています。

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お問い合わせ

農林水産課農産振興係

新潟県胎内市新和町2番10号

電話番号:0254-43-6111

noushin@city.tainai.lg.jp