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新潟県 胎内市

自然が活きる、人が輝く、交流のまち“胎内”

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更新日:2014年10月1日

視察研修

 応援団スタッフの研修のひとつとして、博物館や昆虫館、水族館など、展示類似施設の見学を実施しています。

 相手方の館にお願いをして、展示の解説をしていただいたり、特別に展示裏の見学などをお引き受けいただいています。

 遠方に出かけるせっかくの機会ですので、現地での散策や採集などを行なうこともあります。

「森の学校」キョロロ

 所在地:新潟県十日町市松之山松口1712-2

訪問しました

 2014年10月11日、「森の学校」キョロロを訪問しました。

 企画展「隣の動物たち展」の開催初日でした。

 天候にも恵まれ、館の奥に拡がる “キョロロの森” も散策してきました。 

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 まずは各自が自由に見学をさせていただきました。

 何の先入観もなく展示を見ることは、その館を識るいちばんの方法かも知れません。

 キョロロの周辺で見られるカエルやサンショウウオ、魚など、生き物たちの生態展示が豊富で、水槽がずらっと並んでいました。

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 元気のある参加者は、ちょっとした運動を…。

 照明の落とされた160段もの階段をのぼって、最上階の展望デッキへとたどりつきました。

 棚田やため池、落ち着いたたたずまいの農家など、雪国の里山風景が眼前に望まれました。

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 森の中に突如現れる、威容を誇るキョロロの建物の外観です。

 耐候性鋼板で出来た建築物で、表面の錆が、内部を腐食からまもるコーティングの役目を果たすそうです。

 この建物を見学するためだけでも、山奥まで足を運ぶ価値があるかも知れません。

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 昼食は併設されている食文化体験工房を利用させていただきました。

 地元の食材を用いた、素朴なおいしさのメニューを提供していました。

 現代では忘れかけられている、そのときの季節感を味わえ、眼で見てもたのしめました。

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 館の裏手には砂利道が延び、森の奥へと私たちをみちびきます。

 山梨が実っていたり、ススキにアカトンボがとまっていたり。

 水草の豊富なため池がいくつも並び、水中を水網ですくってみました。

 オオコオイムシ、ミズカマキリ、クロズマメゲンゴロウなどが捕れました。

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 午後からは研究員に館内の案内をしていただきました。

 昆虫採集の啓蒙普及に努めた、松之山出身の志賀夘助さんの資料を紹介しているコーナーです。

 昆虫採集、標本づくりを行なうには欠かせない器具を、たくさん世に送り出しました。

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 キョロロの周辺では、たくさんの生き物たちが生活しています。

 企画展では、里山におけるわたしたち人間と動物たちとの関わり合いを紹介していました。

 里に現れて悪さをする動物たちにも、それなりの理由、云い分があるのですね。

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 ひととおり館内を案内していただいた後、一歩館の外に踏み出して、周辺も案内していただきました。

 里の人が山仕事の基地とするかやぶき小屋や、実生から育てたブナの幼木畑がありました。

 館内の展示と館周辺の野外とが一体となって、キョロロの魅力を構成していました。

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 こちらはカブトムシの幼虫を育てている飼育場です。

 夏に開設される、カブトムシ・クワガタムシにさわれるコーナーに成虫を供給するため、たくさんの幼虫を育てる必要があります。

 一時季幼虫を雪室で保管して、成長の速さをコントロールしているそうです。

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 最後に館の入り口で記念撮影。

 キョロロのみなさま、どうもありがとうございました。

 秋の日差しが、建物をやさしく包んで、展望台のある塔が長い影を落としていました。

 季節を変えて訪れると、展示にも屋外にも変化があり、またたのしめるかも知れません。

 

お問い合わせ

教育委員会生涯学習課胎内昆虫の家

新潟県胎内市夏井1204-1

電話番号:0254-48-3300

insectm@city.tainai.lg.jp