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更新日:2021年7月20日
胎内市のチューリップ写真コンテストは、名実ともにすっかり定着しました。これも偏に主催者をはじめ関係者の長年の努力と、全国の写真ファンのお力添えに依るものと厚く感謝申し上げます。
さて、応募点数は202点と令和元年度に比較して4点ほど減少しましたが、これは昨年、例のコロナ禍で中止になった事に加えて、本年も開場式に続くイベントの多くが感染防止を図ることから中止になったことも影響していると考えております。
そうした中でも、県内をはじめ県外からもレベルの高い作品が寄せられ大変喜ばしく思って居ります。
最高賞の胎内市長賞に輝いた「姫と姫」は可愛い女の子に声をかける「板額御前」でした。優しさに満ち中腰で話す優しさには現代に求められる人間愛が感じられました。
また、新潟日報社賞に選ばれた「花と少年」はそれぞれに個性は違っても、連帯感と強い絆に結ばれているように感じられます。今回も技術的にも内容的にも、すばらしい応募作品でした。その中で残念でしたのは、開場時間外に撮影された作品があり審査外となりましたのでご注意願います。
また、作品仕上げに当たりましては、ピント、光、トリミングに注意して戴きたいと思います。
胎内市のチューリップ会場一帯は、海岸に沿って長い砂丘地にあります。東前方には日本一小さな、かっこよい櫛形山脈、そしてその遠方には残雪を頂いた飯豊連峰が望めます。それらを背景にする等、また来年も沢山の作品をお寄せ頂くことを、心からお願い申し上げ審査の所感とさせていただきます。本年も大変ありがとうございました。
画像クリックで拡大表示します※【作品名/作者】
胎内市長賞【姫と姫/上杉正春】
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幼い女の子と板額御前、可愛らしさと優しさの出逢いのようです。 女の子の頭には髷の様に結んだ髪、チューリップの花で足が隠れたために袴のようにも見えるスカート、強健にして艶やかな板額御前との出会いが予期されていたようです。しかも、二人にピントを合わせ、前後をぼかしたことで他から離れ二人だけの語らいとなり、昨今のコロナ禍時代を象徴しているようにも見えます。 最高賞に相応しい作品です。
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新潟日報社賞【花と少年/後藤昌栄】
(JPG:371KB) |
赤いチューリップの中での三人、女の子はポーズを取りながらも二人に寄り添う。 右の男の子は隣の男の子の肩に手を回して微笑む。真ん中の男の子はそれを気にせず、何かに注目している。 三人三様だが、心を許しあっている三人、素敵なワンシーンです。 |
特選【五月の花嫁/関谷昭子】
チューリップの中に立つ、新郎新婦素敵です。 足元の赤いチューリップをピンクにしたことで温かさが伝わってきます。 構図的にも主役の新婦が左方向に向いていることで、先が明るく、末永く、幸せな人生を予感しているようです。 |
特選【影絵と花/羽田寿弘】
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縦位置の左上から右下に、画面を二分した構図。 先ずこのひらめきに表現の多彩さを感じました。作者は現地でこの美しさをどの様に表現するか、いろいろ考えた結果の構図だったと思います。 花の元気な姿、影絵は奈良公園の沢山の小鹿にも見えます。 |
株式会社新潟フジカラー賞【春うらら・咲きほこれ/田島吉一郎】
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春の柔らかな光を受けたチューリップ。花弁の一枚一が生き生きと弾んでいるようです。 構図的には、中景の山なりの一団を左右の大きな花が見守っているようにも見えます。特筆すべきことは、左右の花の大きさや数が違っても、位置や大きさで微妙にバランスを取っていることです。
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雨の賛歌賞【雫ざかり/太田裕一】
(JPG:168KB) |
春雨の晴れたばかりの一瞬の作品でしょう。花全体が濡れ、雨露が万遍についています。構図的には右上から左下に向かう穏やかな形です。 そんな中、画面の左半分で、雨露をいっぱい受けながらも、花びらの裏側に3個の雫で、チューリップ畑を写し取っている。見事です。 |
胎内市観光協会賞【心ひとつに/浅見良夫】
(JPG:770KB) |
前景の踊り子集団。左右に分かれても息の合った一瞬に、日頃の鍛錬と美の奥深さを感じます。 そして、後景の赤いチューリップは情熱を表現し画面構成を高めていますし、右上の黄色の菜の花は全体を引き締めるアクセントにもなっています。 |
JA胎内市賞【タイムトンネル/駒形洋子】
(JPG:417KB) |
一枚の花弁から今にも零れおちそうな一滴の雫を、見事に捉えております。 この雫は夕べの雨の残りか、朝露か、それを知っているのは、このタイムトンネルだけである。その流れをカメラの特性を生かし表現した合成技術も見事です。 |
入選【ワーーーイッ!!/泉田雄馬】
(JPG:963KB) |
両手を上げて全身で春の喜びを表現する女の子、すばらしいです。 チューリップはピンクと白、後方の新緑は未だ新芽、そして背景の青空には薄い雲、幼さにピッタリの風景です。笑顔をこちらに向けたら最高でした。 |
入選【私の舞台/本間トモ子】
(JPG:1,066KB) |
髪を振り乱して打つ、勇壮な板額太鼓。躍動感に満ちています。 作画的なバランスも無理なく巧くまとめて良かったのですが、奥の二人の動きが小さかったところが惜しまれます。 |
入選【チューリップに囲まれて/阿部久】
(JPG:960KB) |
題名どおり、チューリップの中の二匹の犬。 犬たちのカラフルな出で立ちに見合った周囲のチューリップとてもお似合いです。惜しまれるのは前足先が見えない処です。 |
努力賞【はずかしがり屋/池内加奈子】
(JPG:1,262KB) |
緑の葉に囲まれて、恥じらいながらもひっそり咲き始めた一輪のチューリップ。 茎が伸びて花開いたら直ぐに採られてしまう。それは寂しい、いつまでもこのままに。そんな思いが伝わってきます。 |
努力賞【笑顔の板額御前/三浦一弘】
(JPG:669KB) |
とにかく板額御前の笑顔が好いですね!背景の色合いも良いです。 刀を全部入れた処、弓の上部は適切にカットしたことも高く評価できます。ただ、若干モデルの右側を開けたほうが画面にゆとりが出て良かったと思います。
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努力賞【勇壮!板額太鼓/磯部俊雄】
(JPG:611KB) |
力強く太鼓をたたく、勇壮な一瞬を良く捉えています。まさに見事な桴さばきです。 出来れば露出を少し切り詰めたら太鼓と足袋の質感が出たと思います。 |
努力賞【ずーっとこのまま/北村英子】
はずかしく、てれやの男の子は、お兄ちゃんに寄り添っての記念写真になりました。 膝に手をかけただけでの安堵感から顔を上げた一瞬にシャッターを切った感じです。 |
努力賞【記念写真/池田幸樹】
お定まりの記念写真でなく、ほのぼのとした記念写真です。 声をかけられ抱かれたままカメラを見る甘えん坊、カメラマンの左手は写真を撮りなれている手さばきです。 作者は今少し腰を低くし、カメラ目線を下げた方が良かったです。 |
お問い合わせ
胎内市チューリップフェスティバル実行委員会
(農林水産課農村交流係内)
電話番号:0254-43-6111(内線1245・1246)
koryu@city.tainai.lg.jp