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新潟県 胎内市

自然が活きる、人が輝く、交流のまち“胎内”

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更新日:2025年11月18日

 

 

第23回 中世歴史絵巻 板額の宴

令和7年10月4日(土)奥山荘歴史の広場において、第23回 中世歴史絵巻 板額の宴が開催されました。

衣装体験や弓矢(弓道)体験、藁細工体験、コラージュノートづくり、投扇興などのワークショップ、開宴の儀では板額太鼓保存会の演奏や中条小藤会の演舞、よさこい中条和組の演舞、山梨県中央市文化協会舞踊部「板額会」の舞踊などが披露されました。

演劇「板額御前物語」は午後5時から、小雨も混じりましたがそれが厳かな雰囲気を醸し出し、観客も参加しての会場をフルに使った内容で展開しました。

天候も最後まで何とか持ち応え、秋の宵を優雅に楽しむ板額の宴は幕を閉じました。

来場者は板額御前の追い求めた夢のあとが遺る、胎内市の豊かな文化と歴史を体感しました。

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歴史にその名を遺す板額御前。彼女の活躍した時代にゆかりのある、さまざまなワークショップが、今年の板額の宴を盛り上げます。

中でも弓道体験は本格的、来場者はめったにない機会を楽しんでいました。

中条弓道会のみなさんが指導してくださいました。

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力を抜いて、このように構えて。中条弓道会の皆さんは、わかりやすく丁寧に指導してくださいました。

体験してくれた子どもたちの中には、これをきっかけに弓道の世界に興味を持つ子たちもいるかも知れません。

がんばれ、将来の板額御前!

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昔の人たちは、身近な素材で様々な道具をこしらえていました。主食であるお米を収穫した後の稲わらも、貴重な材料として活用していました。

縄や草履、雪ぐつ、鍋敷き…身近にある便利な物の起源は、わら細工ともいえるでしょう。今回は簡単なのものですが、わらを用いたアクセサリー作りやわら縄結体験を実施しました。

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わら縄を結うことは、指先を器用に使い、また作業に時間もかかります。

頭の体操とも云えそうです。

そんなゆったりとした作業の中で、お話も弾みました。

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こうして、こうやって、こうかな?

わら縄結は成果が目に見える長さとして実感できる作業で、ある意味やりがいのある仕事でもあったのでしょう。

わ~っ、こんなに長くできたよ!

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和太鼓体験ブースでは保存会の皆さんの指導のもと、一般の方は触れる機会の少ない和太鼓を、参加者が思い想いのバチさばきで演奏しました。

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百発百中の腕前とうたわれた弓の名手、板額御前。板額御前にあやかって、願い事が叶うよう各自が夢を描いた「板額夢灯籠」です。

わあ~っ、私の夢灯籠がある!願い事が叶うかな?

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板額御前グッズづくりコーナーでは、これまで灯籠づくりやストラップづくりなどを行ってきましたが、今年はコラージュノートづくりを楽しみました。

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ノートにデコレーションをして、自分だけのオリジナルブックを作ります。

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ノートに貼るシールや装飾がいろいろと用意してありました。

参加者はそれらの中から好きなものを選んで、独創的なデザインを描いていました。

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的に扇子を投げあて、落ち方や重なり具合で得点を付ける投扇興という遊びです。

いにしえの人々はこのような遊びで日常を楽しんでいたのでしょう。

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地元中条高校の生徒さんたちも、ワークショップの受付や体験などを手伝ってくださいました。

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中条高校の生徒さんたちが、板額御前の物語を紙芝居で披露してくださいました。

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奥山荘歴史館の中では、あでやか衣装を身にまとう衣装体験が行われました。

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こちらの男の子は武将が身にまとう鎧を着せてもらいました。

なんだか強くなった気がします。

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ワークショップを3つ以上体験すると、素敵な景品をもらえるガチャガチャにトライできます。

どんなグッズが当たるかな?

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12代目板額御前の三人が、開宴の儀の進行を務めてくださいました。

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板額太鼓保存会の曲目「宴(うたげ)」の演奏で、開宴の儀は幕を開けました。

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井畑市長のあいさつ。

市長にはお忙しいところ、板額の宴に駆け付けていただきました。

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奥山荘の歴史や江上館について、専門家が分かりやすく説明してくださいました。

板額の宴は、当時の居館跡を復元した史跡内で行われるイベントです。

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中条小藤会の演舞です。

会は長い歴史を誇っており、板額御前奮戦800年祭の時の活動についても紹介していただきました。

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中条小藤会のお二人の「あゝ板額御前」。

意気の合った舞です。

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よさこい中条和組のみなさんの演舞です。

見ているこちらも元気が出てくる、迫力のある踊りでした。

1372 「夢ひとえに」はふるさと胎内市を題材にした、とても素敵な曲です。
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山梨県中央市文化協会舞踊部「板額会」のみなさんによる舞踊です

板額御前の夫 浅利与一義成公のふるさと甲斐の国、現在の山梨県中央市よりゲストでお出でいただきました。

演目は「浅利与一」「板額姫慕情」です。

3510 よさこい中条和組のみなさんは、衣装を変えて演劇の中でも踊りを披露してくださいました。
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板額太鼓保存会の皆さんも、演劇の中で演奏を披露してくださいました。

勇ましく、心が鼓舞される響きです。

3568 夜のとばりも降り、会場は幽玄な雰囲気に包まれました。
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板額御前の生涯をまとめた「板額御前物語」が上演されました。

そのひとコマ、合戦の場面では来場者も参加して玉入れで戦を再現しました。

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板額御前と城小太郎資盛は、鎌倉方との戦いで皆と力を合わせて最後まであきらめずに抗戦しました。

板額御前の放つ弓矢のあまりの威力に、鎌倉方はなす術もなく手をこまねいていました。

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若き資盛を逃すため、板額御前は敵の矢面に立ちました。

渾身の力を込め弓矢を放ちましたが、敵方の策略により腿を射抜かれ捕らわれの身となってしまいます。

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それほどの勇猛なおなごであれば、一目見てみたい、という将軍の意向で、板額御前は鎌倉に連行されました。

傷ついた足をかばいながら、それでも猛々しい気概をもって将軍や居並ぶ武将の前に進み出ます。

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将軍との謁見で微塵も媚びた様子を見せない板額御前に、一同はざわめき立ちます。

敗れども負けず。

その姿にひかれた弓の名手でもある浅利与一は、板額御前を妻に迎えたい旨を将軍に申し入れました。

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板額御前は与一と結ばれ、その後、甲斐の国で幸せに暮らしたということです。

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地域にお住まいの方が板額の宴を盛り上げるために、竹灯籠を作ってくださいました。

緻密な彫刻が施されており、板額御前の透かしもあります。

お堀を渡った会場入り口で、皆様を出迎えました。

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宴が佳境を迎えるころには、竹灯籠の燈かりが鮮やかに映えました。

 

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演劇「板額御前物語」の演者の皆さんが勢ぞろい。個性豊かなメンバーが、板額御前の活躍した時代を現代によみがえらせました。観衆は中世のいにしえへ想いを馳せ、しばしのあいだ日常を忘れ、歴史絵巻のひとこまに紛れ込みました。

来年は9月下旬〜10月上旬に「第24回 中世歴史絵巻 板額の宴」として開催する予定です。ワークショップや演劇で、板額御前の歴史と魅力を紹介しますので、イベントをたのしんでいただければ幸いです。

また、胎内市には歴史や文化に触れることができる施設(奥山荘歴史館・黒川郷土文化伝習館など)や史跡がたくさんあります。身近な地域のことでも、普段気づかない、わからないことがたくさんあります。それらを紹介していますので、皆さまのお越しをお待ちしております。

お問い合わせ

教育委員会生涯学習課文化・文化財係

新潟県胎内市黒川1410

電話番号:0254-47-3409

bunnkazai@city.tainai.lg.jp